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■五輪イヤーで海外旅行客は2割増 JTB旅行動向見通し |
JTBが7日発表した04年の旅行動向見通しによると、海外旅行に出かける人は1650万人。03年がイラク戦争や新型肺炎SARSの影響で1335万人(推計)に落ち込んだ反動で、前年比23.6%増の大幅増になりそうだ。 景気回復傾向が旅行支出を増やしそう。8月にアテネ五輪が開かれる欧州や、短期渡航ビザが不要になった中国などアジアを中心に旅行者が増えそうだ。 女性の中高年層が旅行者増を牽引(けんいん)するここ数年の傾向は変わらない。ただ1人が1回の旅行で使う平均消費額は、アジアなど近場への旅行者が増えるため、同0.8%減の31万円となる見通し。 懸念材料はSARSで、この冬もすでに台湾と中国・広州市で各1人の感染者が確認されているが、「昨年より中国側の対応が素早く、市場の反応も冷静」(JTB)と、よほどの感染拡大がない限り、影響は軽微にとどまるとみている。 一方、日本に来る外国人数は、国が進める訪日旅行者倍増キャンペーンが地方へも広がり、初めて600万人台に乗ると見込んでいる。
(01/08 07:27) |
2004年1月23日<朝日新聞『私の視点』> |
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