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■「国連演説、間違った情報を元に」パウエル長官認める |
パウエル米国務長官は2日、イラクの大量破壊兵器の脅威を訴えた、昨年2月の国連安保理での自らの演説の間違いを認めた。可動式の生物兵器製造施設について、「確たる情報に基づくものではなかった」と述べた。この演説は米国が武力行使に踏み切る重要な節目だっただけに、「戦争の大義」を巡る米国への批判が強まりそうだ。 欧州訪問からの帰途、機内で同行記者団に語った。 長官は2月5日の安保理外相級会合で演説した際、目撃者の証言をもとにしたとされるトレーラー型の生物兵器製造施設の図を示しながら、イラクの生物兵器の脅威を訴えた。これについて、長官は2日、詳しい経緯は説明しないまま「いまや確たる証拠ではなかったことは明らかだ」と認めた。 その一方で、「あれは最も劇的なものだったから、複数の情報に基づいているのか確かめた」と説明。「私は当時、確たるものとして提示された情報をもとに国連演説を準備した」とも述べ、情報当局のミスだったことを示唆した。 現在、独立調査委員会が、イラクの大量破壊兵器に関する情報の取り扱いに間違いがなかったかを検証している。長官は「情報当局が確たる根拠をもとにしていたのかを委員会が調査してほしい」と述べた。 (04/03 13:55) |
2004年4月3日<asahi.com> |
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