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■「米は世界の脅威」と感じる53%、北朝鮮と同率 |
欧州で、米国を「世界の脅威」と感じる人々が北朝鮮やイランを脅威ととらえる人と同じ程度にいることが、欧州連合(EU)が3日に公表した世論調査で明らかになった。 調査は、10月8〜16日に加盟15カ国の約7500人を対象に電話で行われた。米国や中東、アジアなどの世界14カ国の名を挙げて、「世界平和に脅威になっていると思いますか」と尋ねた。 この結果、53%の人々が「米国は脅威だ」と答えて北朝鮮、イランと同率を記録し、1番多かったイスラエルの59%に続いた。イラクは52%と米国、北朝鮮などをわずかに下回った。 「米国が脅威だ」との回答を国別に見ると、ギリシャが88%で最も多くスペイン、フィンランド、スウェーデンの計4カ国でトップになった。15カ国中13カ国で「脅威」との答えが半分を上回った。英国では55%が「脅威だ」と答え、仏の52%、ドイツの45%を上回った。24歳以下の若者や高等教育を受けた層で6割を上回った。 一方、「北朝鮮が脅威だ」との回答は9カ国で半分を上回り、ドイツ、アイルランド、ポルトガルの3カ国でトップになった。女性の45%に対して男性の62%が「脅威だ」と答えるなど男女差が目立った。 アジアの国々では、パキスタンが48%で14カ国中7位。中国は30%、インドは22%、ロシアは21%でそれぞれ同11位から同13位に並んだ。 欧州委員会報道官はこの結果について、「これは世論調査の結果であって、EUの政策は別の話だ。多くの国と信頼関係を築いており、政策への大きな影響はない」と語った。
(11/04 10:40) |
2003年11月3日<朝日新聞> |
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